昇段レポート

菅 羅桜(初段)※2019年11月昇段

この度は、昇段審査の機会を頂きありがとうございました。
師範や師範代並びに関係者の皆様、長年にわたりご指導してくださりありがとうございました。

僕は5歳の時に、父と姉の3人で極真空手に入門しました。

入門したばかりの僕は極真空手という存在も知らなかった為、最初は未知の動きをしている人を見て怖がってしまい稽古の時も母から離れることがなかなかできずにいました。

それから11年半の時が経ち、その中で初めての学校生活、高校受験などといった山を超えながら稽古に励んだことが、昇段審査に活かされたのだと思います。

入門してからすぐの時は恐れながらも好んで稽古に参加していましたが、何年かが経過してからは、スパーリングが痛いから行きたくない、怖いから嫌だ、お母さんから離れたくないから行きたくない、などと言って困らせていました。

さらに、なかば父の強制で始めたこともありモチベーションも下がり、どのようにすれば稽古を休めるか、と言ったことを考える時期もあったことを覚えています。

今まで出場した数々の試合では体格差に苦労し、思うような成果は残せていません。

しかし審査後に師範が「体格に恵まれなくとも勝ち方に迎合せず、基本を積み重ねて組手のスタイルを変えることなく、真正面で恐れず向かい合うスタイルを貫き通したお陰で今の自分がいる」と仰った時は、正直泣きそうになりました。

確かに身体が小さいことでたくさん悩み、一時は現在の組手スタイルをやめようとも考えました。

それでも変えずに貫くことを決意したのは、成長した今の僕が思い返してもとてもすごい覚悟だったのだと思います。

今の僕は準指導員という立場になり、たくさんの幼年、少年の先輩となり、自分のスタイルを一貫して、基本に忠実に打ち込んできた成果が、所作として後輩達に伝わっている実感があります。

これからは教わるだけではなく教える立場になるので、今後も稽古に励みながら基本の大切さを伝えていきます。押忍。

極真会館 神奈川横浜港南支部
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