昇段レポート

渡辺 悠(少年初段)※2019年11月昇段

はじめに、今回の昇段審査を受けさせていただき、そして、昇段を認めていただき、ありがとうございます。

自分は5才の時に羽田師範のもとへ入門しました。

当時流行っていて僕も大好きだった「戦いごっこ」をやめる代わりに入門させてもらったのですが、道場には「戦いごっこ」とは比べ物にならない「本物の戦い」があったので、夢中になって稽古に励みました。

幼稚園児の自分でも「黒帯」の存在は知っていましたが、「黒帯は普通の空手家とは異なる、とても凄い人」という漠然としたイメージしか持っていなかったので、入門当初は「自分もいつか黒帯を締められる空手家になりたいなぁ。。でも、そんなこと出来るのかなぁ。。!?」と遥か遠い夢に思っていました。

入門した翌月に支部内試合の観戦に行ったのですが、生まれて初めて目にした「真剣勝負」が凄い迫力で、とても驚いたのを今もはっきりと覚えています。

その試合の開会式で羽田師範から「勇気を出して今日の試合に挑戦してきた選手達は、試合に出るという大きな一歩を踏み出したのですから、この時点で既に一勝しているのです!!」とのお話があったのですが、その言葉が幼稚園児だった僕の心にとても響いて「自分も勇気を出して試合に挑戦してみよう!!」と、その瞬間に決意しました。

そこから僕の空手選手としての活動が始まり、小さい大会から大きい大会まで、自分が出場可能な大会は全て参戦してきました。

試合で勝ったり負けたりを繰り返しながら、その時々で定めた目標に向かって努力を続けていると、毎日が過ぎて行くのがとても早く、節目節目で昇級審査を受審して帯の色も徐々に上がり、いつしか自分も茶帯を締めさせていただける様になりました。

その頃になって、今まで遥か遠くに見えていた黒帯が、あと少しで手が届きそうな存在になっていることに気付き「もっと頑張れば、もしかすると自分も黒帯になれるかも知れない!!」との思いが浮かび、夢が目標に変わって一層稽古に励みました。

入門からあっという間に7年程が過ぎて今回の審査に臨みましたが、ひたむきに小さな努力を積み重ねてきた日々が実って黒帯に到達できた事が、とても嬉しいです。

自分が今まで頑張れたのは、時には厳しく時には優しく導いてくれた羽田師範や指導員の皆様、同じ志を持って切磋琢磨してきた同志達、温かく支援してくれた家族のおかげです。本当にありがとうございます。

黒帯になって、やっと空手の道を進むための入口に立てる様になり、そこから先が真の空手道なのだと思いますが、自分は心技体の全てに於いて、まだまだ改善したり磨いたりしなければならない点が沢山あるので、それらを改善し磨き上げながら少しずつでも空手道を前進出来る様に日々の努力を続けていく所存です。

羽田師範が横浜港南支部を創設した時から築き上げてきた伝統や先輩達が代々紡いできた志を受け継いで、支部応援幕に掲げている「正々堂々」を自分の戦いで示して後輩達に伝えられる様な空手家を目指して頑張りたいと思いますので、これからもご指導宜しくお願い致します。

押忍

横浜港南支部

渡辺 悠

極真会館 神奈川横浜港南支部
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