支部長コラム039
支部長コラム 「本当の負け」
2013年8月発行の道場新聞「港南瓦版39号」に掲載
大会会場で試合を終えた選手が「優勝しました!」「入賞しました!」
と報告に来てくれることは、大変嬉しいと共に指導者冥利に尽きることだ。
同時に1回戦で負けてしまった選手が、
「精一杯戦いましたが、負けてしまいました。また稽古して頑張ります!」
という報告に来てくれることも、私は待っている。
極真空手は勝負偏重主義であるから、
勝負に臨む以上は何がなんでも勝つ気概がなければならない。
しかし、だからと言って負けたらゼロではない
たとえ負けようとも、その負けを真摯に受け止めて反省し、
次の勝ちに繋げれば、その負けは次に勝つ為の『大きな成果』に変わる。
自分に恥じることのない精一杯の試合をしたのなら、
逃げも隠れもせず堂々として前を向いて居れば良いと思う。
負けたことで腐ったり逃げたり、そして諦めてしまうことで、
本当の負け犬になってしまう。
そもそも極真空手で心身を鍛えるのは、
試合の勝ち負けのためではなく、人生で勝つためなのだから。